ベドキアン社「ニュースレター:大胆さを受け入れる」
とびきりの幸運は大胆な者に味方する
消費者は新しい体験を求め、珍しい味や香り、ユニークな組み合わせを探求することに前向きで、新製品やトレンドに非常に敏感です。食品や飲料においてはうま味、塩味、酸味が主張する中、スパイシーなフレーバーが引き続きトップに君臨しています。
Mondelez International社の「State Of Snacking 2023 Global Consumer Snacking Trends Study」によると、調査対象者の74%がスナック菓子を選ぶ際に「フレーバーとテクスチャーの組み合わせの目新しさが重要」と回答しています。 また、68%が新しいスナック菓子を試すとワクワクすると答え、59%が新しいスナック菓子を積極的に試す『スナック・アドベンチャラー』だと回答しています。
フレグランスでは柑橘系などの華やかさや濃厚で重厚な香りが消費者の注目を集めています。Mintel社は美容・パーソナルケア製品から非日常的な香り体験を求める消費者を『エスケイピスト・コンシューマー』と分類しており、その46%が新しい香りを試すこと興味を示しています。
過去コラム「ニュースレター:ノスタルジア2.0、ニュースタルジア(NEWSTALGIA)」では90年代にインスパイアされた香りとボディスプレーやその人気について触れました。また、90年代だけではなく、80年代にインスパイアされたSip Elixirsが復活しました。より強く、よりパンチのあるフレグランスが発売されることで常に消費者の関心をひきつけることができます。
飲食業界ではインパクトのあるフレーバーに人々は舌をうならせ、みずみずしい柑橘系と持続力のある香りが注目を集めており、消費者にユニークな体験を生み出しています。
より大胆なフレーバーが支配する
消費者の食欲を満たすためにより大胆なフレーバーの組み合わせが市場のトレンドとなっています。中でもスパイシーなフレーバーは、スナック菓子や調味料に端を発する革新的なトレンドです。例えば、 Pepsi社は自社ブランド「Flamin’ Hot」を設立し、売上高30億ドルを記録し、25のユニークな商品をラインアップを展開しています。
Snak Club社とHOT ONES™社はホットソースのフレーバーに注力した3種類のスパイシーバーミックスを共同開発しました:「HOT ONES™ Classic™ hot sauce」、「Los Calientes™ Verde」、「HOT ONES™ Los Calientes™ Rojo」。
Fresh Carvings社はフムス製品ラインに新しいフレーバーを追加しました。「The Dill Pickle Hummus」はクラシックなフムスの中にピクルスの風味を強調し、「Tajín Chili Lime Hummus」は Tajín社との共同開発で天然唐辛子、ライム、海塩を含むメキシコ風のスパイスが特徴です。
飲料では、Dr Pepper®社がオリジナルフレーバーにスパイシーなペッパーをブレンドした限定激辛フレーバー「Hot Take」を発売しました。
口をすぼめるほどの酸っぱさ登場
McCormick社による「Flavor Forecast 24th Edition」の4つのトレンドの1つに「Sour Power(酸っぱさの力)」を選ばれました。同社は「近年、酸味は注目を浴び、その何層にも重なることができる特徴で家庭と外食業界に革命を起こしている」と述べています。
Trendincite LLC社のエイミー・マークス=マクギー氏によるとピクルスは期間限定スナック菓子や飲料に登場する人気のフレーバーとのことです。例えばFrench社の「Creamy Dill Pickle Mustard」はイエローマスタードのピリッとした辛味とディルピクルスのさわやかな酸味が調和している限定商品です。
スナック菓子では酸っぱさのあるフレーバーはとても人気があります。春に向けてStuffed Puffs社はHershey社と提携し、ブルーラズベリーとサワーウォーターメロンの2種類の「ジョリーランチャー」サワーキャンディをが入った卵型のマシュマロを発売しました。また、Peeps社は新フレーバーのサワーストロベリー味を発売し、リタ社は新しいアイスフレーバー「Sour Patch Kids Watermelon」を発売しました。
BRI#962 Limediene™
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明るい柑橘系の香りが活力を与える
シトラスはフレッシュでピリッとした香りの代表的なもので、フレグランスを爽やかでポップなものにします。また、その種類の多さから香りの幅も非常に広い材料です。Byrdie社の記事では2024年の最大のフレグランストレンドの1つとしてシトラスを挙げています。『2024年にはシトラスの仕様幅が増し、フレグランスはより複雑化することで、持続力が増していくでしょう。』とNoteworthy Scents社のアシュリー・ボイス氏は言及しています。
Givaudan社のアルノー・グッゲンビュール氏によれば、『次世代のシトラス系フレグランスは爽やかなレモン、マンダリン、フレッシュライムにホワイトフローラルがミックスされたものになるでしょう。』と予想されています。例えば、Bath & Body Works社が発売した「Calypso Clementine」はみずみずしいクレメンタインやネロリネクター、そしてコースたるウッズの香りが特徴です。
Donna Karan社の「Cashmere & Tunisian Neroli」はベルガモット、ユズ、プチグレイン、チュニジアンネロリなどのシトラスが生き生きとはじける、明るいシトラスフローラルの香りになります。また、調香師のドーン・スペンサー・ハーウィッツ氏はほのかなユズとシトラスフローラルの香りが特徴の「Urban Beekeeper」を発表しました。
強烈な香りの再来
フレグランスにはさまざまな香りの方向性と強さがあります。エリクシールには20%から40%の最高濃度の香油が含まれており、微妙なバランスにより強力で香りが持続する傾向があります。2023年9月から11月にかけて「エルクシール・フレグランス」の世界的なグーグル検索は38%急増し、TikTokでは「エルクシール・フレグランスとは何か」に関する動画が3億4210万回再生されました。
例えばGucci社は「Guilty Elixir duo」シリーズとして「Pour Homme(男性用)」と「Pour Femme(女性用)」を発売しました。「Pour Femme」はアンバーなフローラル・ウッディのフレグランスで、「濃密なつながりのための香り」と紹介されています。また、「Pour Homme」は、ウッディでアンバーなレザーの香りに、コショウのようなピメントとスモーキーなナツメグのスパイシーなノートが加わっています。
Storied Senses社のアリエラ・ハルペリン氏によれば、人気のあるフレグランスのさらに香りを強くした「ビースト・モード」は、2024年のトレンドとしてより大きく、大胆で、エキセントリックなものになるとしています。ビーストモードは集中力や強さだけでなく、過剰なものを意味します。
BRI#381 Cardamom Aldehyde® FCC
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F&Fの未来は明るく、そして大胆になる
創造性には限界があるものの人気なフレーバー、鮮やかな柑橘系、凝縮された香りは、消費者の興味と関心を呼び起こします。ベドキアン社のインパクトのあるアロマとフレーバーはいかなるフレーバー、フレグランスのご要望にもお応えできます。是非ベドキアン社のオンライン・インタラクティブ・カタログを活用し、ご自身のニーズに合った合成香料をお探しください。
FUN FACTS
特徴的な風味のジェリービーンズを製造しているJelly Belly社はこの度非常に珍しいフレーバーをいくつか開発しました。2007年にみずみずしい洋ナシやバターポップコーンといった定番のフレーバーにドッグフードや臭い靴下、腐った卵、赤ちゃんのおしり拭きといった意外性のある、ある意味グロテスクなフレーバーが混ぜ合わさった「BeanBoozled」チャレンジを考案しました。このような創造性にとんだ大胆で珍しいフレーバー開発をベドキアンは応援しています。