スパイス交易の町コーチとグリーンリーフ社①

スパイスの国、インド。その中心地ともいえる街がインド南部ケララ州最大の都市、コーチ(Cochi: かつてはコーチン)です。ペッパー、ナツメグ、コリアンダー、あらゆるスパイスがインド中から集まり、この町で取引されています。グリーンリーフ・エキストラクション社(以降グリーンリーフ社)もこの地に本社と工場を置いています。


私たちの食生活に無くてはならないスパイスですが、世界的に需要は高まる一方でその取引価格は目まぐるしく変動しています。そうした市況の動きをいち早くとらえる事、そして供給の安定を確かな物とするためにもこの活気に満ちた街の立地は何者にも代えがたい事業基盤です。この市場のニュースは当社にも共有いただいており、日本のお客様に還元されています。

また農家との共生を大事にしているグリーンリーフにとってもこの街は最適なロケーションです。良い製品作りの第一歩は良い原料の選択から。豊富で多様な原料から香辛料抽出物、オレオレジンを始めにピぺリンやクルクミン、ジンゲロールなどの単離ケミカルや、CO2抽出精油、健康食品に使用されるハーブエキスなどありとあらゆる商品ポートフォリオがうみだされます。  

コーチの旧市街の裏庭はバックウォーターと呼ばれる水郷地帯。縦横に走る運河による水運がこの町の繁栄を支えてきました。古くは16世紀に香辛料を求めてインド航路を切り開き、この地に眠るバスコダ・ガマも今日のコーチの繁栄は想像すらできなかったのでは?